情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は8月6日、2003年7月のコンピュータ不正アクセスの届出状況を発表した。7月の届出件数は33件と、6月(43件)よりも減少した。7月の届出のうち実害があった届出件数は15件で、その内訳は、侵入被害8件、アドレス詐称4件、DoS(サービス妨害)攻撃被害2件、メール不正中継1件。被害届出の事例として、「管理者権限パスワードを設定しなかったため侵入され、IRC(インターネット・リレー・チャット)プログラムを埋め込まれて不正利用された」、「サーバ構築後、全く修正プログラムの適用を行っていなかったため、SSLの脆弱性を突かれ侵入された」、「バックドアを仕掛けられ管理者権限を奪われログも消去されていた」、などの被害が挙げられている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2003/08outline.html