米Internet Security Systems社(ISS)は7月14日、2003年第2四半期のInternet Risk Impact Summaryレポートを発表した。このレポートは、ISSの研究機関「X-Force」が発表している、実際の攻撃データを元にした報告書。同レポートによると、深刻なセキュリティインシデントの数が2003年第1四半期から13.7%増加した。これは、既知の脆弱点を利用する脅威が増加したことに起因しているとのこと。第2四半期には新たに727個の脆弱点が追加され、不正アクセスやコードの実行を許すといった高危険度の脆弱点が209個検出された。また、ワームや複合型の脅威は654件確認されており、脆弱点と脅威の隔差が縮まっている。レポートによると、ハッキングアクティビティはこの狭まった隔差を利用し、パッチを適用していないために今でも攻撃可能な古い脅威や技術を使用しているという。http://www.isskk.co.jp/company/press_office/press03/IRIS2003Q2_080403.html