情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は7月3日、2003年6月および2003年上半期のコンピュータウイルスの届出状況を発表した。6月の届出件数は1,401件と、5月の1,458件より若干減少した。届出上位4種は、いずれも差出人アドレスを詐称するウイルスであった。2003年上半期の届出件数は7,366件と、前年同期11,567件から約36%減少した。届出件数の上位は、依然としてメール機能を悪用するウイルスが占めており、バックドアや、P2Pで感染を拡大するなどの複数の機能を持ったウイルスが増加している。また、上半期にIPAへ届出のあった新種ウイルス13種類の内、W32/SobigやW32/Fizzerなど、添付ファイルをユーザが開かなければ感染しないウイルスが9種類と過半数を占めており、その件数も増加している。IPAは、「添付ファイルは安易に開かない」というウイルス対策の基本を改めて徹底することを呼びかけている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2003/07.html