情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は7月3日、2003年上半期および6月のコンピュータ不正アクセスの届出状況を発表した。6月の届出件数は43件と、5月の34件より約26%増加した。届出のうち実害があった件数は18件と今年最多。その内訳は、侵入被害が12件、アドレス詐称が3件、DoS攻撃が1件、その他(ブラウザ設定改ざん)2件とのこと。2003年上半期の届出件数は208件と、前年同期409件に比べ半減した。208件の届出のうち実害があったのは、65件(前年同期128件)であった。被害の内容は、侵入36件、ワーム感染1件、アドレス詐称7件、SPAM2件、メール不正中継4件、DoS攻撃4件、その他11件。主な被害原因は、「古いバージョン、パッチ未導入」(13件)、「設定不備」(10件)とのこと。IPAは、対策の基本として修正プログラム(セキュリティパッチ)をあてることを呼びかけている。http://www.ipa.go.jp/security/crack_report/20030703/0306.html