TraceList の手順(1) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

TraceList の手順(1)

 セキュリティ監査、診断を補完する手法 TraceList の概要について、以前ご説明した。
 今回は、もう少し具体的な手順などをご紹介する。

製品・サービス・業界動向 業界動向
 セキュリティ監査、診断を補完する手法 TraceList の概要について、以前ご説明した。
 今回は、もう少し具体的な手順などをご紹介する。


>> TraceList の手順

 TraceList は、おおまかには、下記の手順で進める。

 1.プロファイリング
   ターゲットサイトの管理するIPアドレス範囲の取得
   ネットワーク設定のパターンの確認
 2.調査
   Well Known Port に絞った調査と整理
 3.再調査
   絞り込んだIPアドレスに対する詳細な調査
 4.分析
   「3.」の結果の整理、再調査
 5.レポート


>> TraceList のプロファイリング

 TraceList のプロファイリングは、「2.」で実施する多数のIPアドレス調査のための準備である。
 プロファイリングの目的は、ターゲットに関連するIPアドレスを洗い出すことと、基本パターンを探ることになる。基本パターンとは、データセンター利用状況、メールサーバ、DNSの運用形態などである。

 プロファイリングは下記の内容を実行する。

 (1) IPアドレスの分布を予測し、調査対象IPアドレスを特定する
 (2) 調査不要のIPアドレス範囲を確認する
 (3) ターゲットのネットワークのパターンを探る
 (4) ターゲットのネットワークで使用しているサーバ種別を絞り込む
 (5) ターゲットホストの運営形態を探る

個別に実施する内容は下記となる。

 (1) IPアドレスの分布を予測し、調査対象IPアドレスを特定する
  ネット上の多くのサービスは、複数のIPアドレスを保有している。それぞれのアドレスにWWWサーバ、メールサーバあるいはスイッチ、ルータなどを割り当てている。いずれかのIPアドレスに脆弱性があった場合、侵入する入り口になる可能性などがある。ターゲットの安全状態を確認するためには、ターゲットの管理するIPアドレスを総当りで確認する必要がある。
  ここでは、編集部謹製のツール "PrisonMEMO Pro" を使用する。
  このツールには、" Pro" のついていない "PrisonMEMO" というものもあるが、 TraceList での使用に耐えられるのは、"Pro" のみである。

◇「PrisonMEMO Pro」
http://shop.vagabond.co.jp/o-pmp01.shtml

 "PrisonMEMO" では、IPアドレスごと、ホストごとに表示するページが分かれてしまい、大量のIPアドレス、ホストを一度に調査するような場合、大量のページが生成されて事実上見ることができなくなってしまうのである。これに対して "PrisonMEMO Pro" では、複数のIPアドレス、ホストを1ページの表に表示( http://www.scan-web.com/image_public/sam01.gif )したり並べ替える機能があり、TraceList のような大量の調査の際には、非常に効率がよい。


(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml
《ScanNetSecurity》

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