特に銀行のWebサイトの場合、銀行口座番号や暗証番号、その他個人情報など、悪用された場合にユーザへの被害が甚大かつ深刻になるケースが多く、銀行側は二重三重にもセキュリティ対策を講じなければならないところだ。しかし、こうした「申し込みページ」や「ログイン」など、本来ならば、高度なセキュリティレベルを保たなければならない場所でも、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が報告されているのはいかがなものだろう。一方、「検索ページ」「Not Found 表示ページ」「Bad Request 表示ページ」に脆弱性が発見されたケースでは、悪用するためにWeb技術や、ソーシャルハッキング技術など高度な技術を駆使する必要があるため比較的危険性が少ないが、もし悪用された場合のユーザへの被害の大きさは、「ログイン」ぺージ等と変わらないといえる。