今週に入ってから、ウイルスの警告を装った「jdbgmgr.exe」というデマメールが多数出回っている。これはデマ情報であり、実際には「jdbgmgr.exe」というウイルスは存在しない。しかし、実際にWindows内に存在するシステムファイルのため、騙されるユーザが出る恐れがある。 このデマメールの本文には、『Windows内にある小熊のアイコンの付いた「jdbgmgr.exe」というファイルはウイルスのため、削除してください』といった内容が書かれている。このファイルは、Windowsをインストールした際、同時にインストールされるMicrosoftの正規のJavaデバッガ・マネージャー。それほど重要なシステムファイルではないが、削除すると一部のJavaアプレットが正常に作動しなくなるなどの障害が起きる可能性がある。また、このデマメールには日本語を含む数カ国語のバージョンが存在する。 「jdbgmgr.exe」デマメールは、人為的に流布させた「不幸の手紙」のようなもの。知人から届く可能もあるため、騙されて削除したり、さらに知人へ転送しないよう注意が必要だ。「jdbgmgr.exe」デマメールに関する各社の対応情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert140515.htmlマイクロソフトhttp://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/false/jdbgmgr.aspトレンドマイクロhttp://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=JDBGMGR.EXE%20HOAXシマンテックhttp://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/j/jdbgmgr.exe_file_hoax.html日本ネットワークアソシエイツhttp://www.nai.com/japan/virusinfo/virHOAX.asp?v=Jdbgmgr.exe%20hoax&a=HOAX