トレンドマイクロ株式会社は4月16日、「WORM_KLEZ.E(クレズ.E)」の国内感染被害報告が急増したことを受け、ウイルス警報をVAC-2に引き上げて警告した。 4月16日9:00の時点で、国内の感染被害件数は累計で712件。うち、4月以降は390件を占め、被害が急増しているとのこと。同ウイルスは、自身をコピーしたウイルス付きメールを送信する際、ウイルス感染者のアドレスとは限らず、差出人を詐称するという特徴を持つ。このウイルスはシステムの日付が奇数月に発病し、txt、docなどの拡張子を持つファイルを上書きして破壊する。また、ウイルス対策ソフトを動作しなくなるようにしたり、ウイルス検索ができなくなるように試みる破壊活動を行う。 トレンドマイクロでは、「WORM_KLEZ.E」に対して専用対策Webを開設し、駆除ツールの無償提供を行っている。「WORM_KLEZ.E」専用Webhttp://www.trendmicro.co.jp/klez/リリースhttp://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/news2002/worm_klez_e.asp