外車販売企業Webサイトの個人情報が370件流出 | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

外車販売企業Webサイトの個人情報が370件流出

 外車専門の販売を行うオートトレーディングルフトジャパン株式会社が運営するWebサイトで、個人情報が外部から閲覧可能であったことが判明した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
 外車専門の販売を行うオートトレーディングルフトジャパン株式会社が運営するWebサイトで、個人情報が外部から閲覧可能であったことが判明した。

オートトレーディングルフトジャパン株式会社
http://www.autotrading.co.jp/index_new.html

 今回流出したデータは、同Webサイト上で募集しているオートトレーディング会員のもので、データベースファイルに登録されている370件のデータ。本名やメールアドレスなどのデータが閲覧できる状態となっていた。
 すでに対策が施されており、現時点ではデータの閲覧は出来ないが、昨日お伝えしたドール社の個人情報流出同様、データベースファイルの設定ミスによる物と思われる。

 今回の事件も、明らかに単純なミスによるもので、人為的な物である。
 募集ページには「登録していただいた個人データはオートトレーディングルフトジャパンが厳重に管理し、第三者に流出することはありません。」という記述があるが、今回の件で同社の管理体制が、おざなりだったことが露呈した。個人情報の取り扱いに関する体制を、今一度見直す必要があるだろう。

 なお、同社の web サーバは、Apache 1.3.12 を利用している模様である
が、このバージョンには、既知の脆弱性が存在している。
 co.jp サーバ実態調査によると、約11%の co.jp サーバがこのバージョンを利用している。

Apache の脆弱性について apache week
http://www.apacheweek.com/features/security-13

co.jp サーバ実態調査
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/4298.html

co.jp サーバ実態調査 webサーバのシェアは、Apache 83% 、IIS 9%
(2002.3.12)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/4299.html

 また、IP アドレス保有者が同社ではないことなどから、同社ではサーバおよび web 制作管理をアウトソースしていることと推定される。
 同実態調査によれば、 co.jp サーバの60%以上がアウトソースされているにも関わらず、20%は、セキュリティ上きわめて危険な状態にあるとしている。

SCAN Security Alert #2
サーバ事業者トップは OCN 、2位シェアサイト、3位GMO(2002.3.12)
全体の60%以上がアウトソーシングを利用
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/4300.html


□ 関連情報

個人情報管理にスキができやすいプレゼント企画、PR企画(2001.4.19)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/1989.html

ドールの「この声だれか」クイズ懸賞で個人情報が流出(2002.3.25)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/4495.html

(詳しくはScan および Scan Daily EXpress 本誌をご覧ください)
http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml
http://shop.vagabond.co.jp/m-sdx01.shtml
《ScanNetSecurity》

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