日本ネットワークアソシエイツ株式会社は3月15日、同社のアンチウイルス緊急対策チーム「AVERT」が、先日発見されたウイルス「W32/Fbound.c@MM」の沈静化に多大な貢献をしたことを発表した。 W32/Fbound.c@MMは、日本語のメール件名を持ち、感染するとWindowsのアドレス帳にある全てのアドレスに対して自身のコピーを送る、メール大量送信型ウイルス。 同社では14日の11:50頃、ユーザからこのウイルスの調査依頼を受け、直ちに日本AVERTによってその解析がなされた。また、解析と同時に米国AVERTと緊密な連携を取ることにより、緊急ウイルス定義ファイル(Extra.dat)を作成したとのこと。 結果として、13:30過ぎにはウイルス警報を発する事が可能となり、また、その直後にExtra.datの提供が可能となった。さらに、これらの情報は同社の発行する無料メールマガジン「携帯 Network Associates セキュリティニュース」および「Network Associates セキュリティニュース」によって、ユーザへと届けられた。その翌日15日にはWebストリーミングによる同ウイルスへの対策セミナーも開始され、広くユーザへと対策方法を訴えた。 このような、AVERTの早急な対応により、14日には100件にものぼった同社への問い合わせが、翌15日にはかなり沈静化してきているとのこと。http://www.nai.com/japan/prelease/pr_02A.asp?pr=02/03/18