凸版印刷株式会社は、印刷物に対応した電子透かしの新技術を発表した。この画像処理技術は、慶應義塾大学理工学部情報工学科の小澤研究室の協力で開発したもので、製版工程のデジタル処理プロセス時に電子透かしの情報を追加(埋め込み)することで、印刷物に電子透かし情報を付加するもの。人間の肉眼ではその違いが認識できないが、この印刷物をスキャナなどを用いて再びデジタル化した場合、この透かし情報も再びデジタル化されて取り込まれるため、それを検出することで不正使用などを特定できる。画集、写真集、カタログ、カレンダー、雑誌等、どんな形態の印刷物でもデジタル処理をして制作していれば適用が可能で、商業印刷で一般的に使われているオフセット印刷やグラビア印刷のほか、市販プリンタによる印刷にも対応している。http://www.toppan.co.jp/aboutus/release/article540.html