株式会社シマンテックは、Symantec Security Responseに寄せられた2001年11月における月間ウイルス被害ランキングを発表した。報告書によると、日本国内でのウイルス被害第1位は「W32.Badtrans.B@mm」、続いて「W32.Aliz.Worm」、全世界での第1位は「W32.Badtrans.B@mm」、続いて「JS.Exception.Exploit」とされている。被害の大きかったBadtrans、Alizは、10月に猛威を振るったNimdaと同様のセキュリティホールを利用したもので、メールをプレビューしただけで感染してしまう性質上、従来の添付ファイル形式のものと比較すると感染しやすかったと報告されている。Alizについては5月末に対応済みで、セキュリティホールの修正プログラムもマイクロソフト社から提供されていたにも関わらず、国内を中心に感染が広がってしまった。同社は今回の被害状況から、従来の危機管理体制を見直す必要があると指摘している。シマンテックでは、11月中に1,188種の新種ウイルスを発見、対応済みであり、現在、通算58,293種のウイルス定義ファイルを提供している。http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/index.html