今回の事件の被害を拡大した要因のひとつには、多くの企業サイトにおいて、スクリプトを利用していることがあげられる。 利用者は、安全上、スクリプトをオフにしたくとも、スクリプトをオンにしないと利用できないサイトが増えている。そのため、安全上問題があるとわかっている利用者でも「この大手サイトなら大丈夫だろう」とスクリプトをオンにしてしまうことも少ないない。 しかし、今回の事件でも明らかなように、大手サイトであっても感染源になることは、起こりうることである。 自らのサーバの安全性を確保できないようなサイトがスクリプトの使用を強要するサイトを構築していることは、サイト自身も被害の拡大に荷担=共犯者であるといわれてもしかたがない。 本誌では、同種の事件がおきるたびに、警告を発してきたが、いまだに、状況は改善されることがない。 さらに、メールマガジンなどを発行している企業がメールマガジンでウィルスを撒き散らす事件も継続しておきている。 今回のNimda もメールマーケティングにより、拡大する潜在的な危険性がある。企業システム担当者、メールマーケティング担当者は、十分な注意が必要である。関連情報スクリプトやクッキーなど企業の論理の押し付けwebは間接的な共犯者?利用者のセキュリティ無視のHTMLメールの推進はさらに危険!(2001.8.27)https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/2709.htmlイーフロンティアのメールマガジン読者にウィルスメール送信、改善されない企業のセキュリティ軽視のネットマーケティング活動(2001.8.30)https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/2715.html浸透しないメールマーケティングのセキュリティ(2001.6.3) https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/2219.html パソナソフトバンクのメールマガジン読者4,300人にウィルス配信(2001.6.3) https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/2218.html 花王リーゼクラブが3万3千人にウィルスメールを送信(2001.5.25) https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/2179.html メール関連トラブル増加の傾向 (2001.5.7) https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/2060.html メールマーケティングの普及にともなって広がるウィルス送信事件 (2001.3.19) https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/1814.html 野村総研配信のお知らせでトラブル (2001.4.17) https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/1985.html