情報処理振興事業協会は、2001年7月のコンピュータウイルス届出状況を発表した。7月の届出件数は、6月に急増した「W32/Magistr」及び7月中旬に出現した「W32/Sircam」などの影響により、前年同月比の2.5倍となる1,738件を記録した。また、今回は前出のようなデータ破壊型ウイルスの実害率が高く、たとえば新種「W32/Sircamウイルス」の場合、Cドライブのすべてのファイルを消去する、HDDの空き領域をデータで埋めて使用できなくするなどの破壊的な被害が感染全体の23%にものぼっている。このため、届出全体の実害率は19.8%と、6月の11.5%より8.3ポイントも増加した。この状況をみて、同協会では、日頃からデータ及びプログラム等のバックアップを行うことを勧めている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2001_08outline.html