株式会社NTTデータとNTTデータテクノロジ株式会社は、DNA情報による認証方式を用いた認証システム「物品認証システム」「DNA実印ICカード」を開発した。これらは、中央大学情報工学科の辻井重男教授らにより考案された、個人のDNA情報を秘密鍵に埋め込んで本人認証やデジタル署名を行う方式を採用したもので、DNA情報には、多重STR(Short Tandem Repeat)配列法という方法により生成するDNA-IDを用いている。これにより「指紋」や「虹彩」による認証方法以上の絶対的な本人認証が可能となり、高度な信憑性をもった電子署名を行うことが可能となる。同社では、有価証券の発行者の認証マーク、パスポート、自動車免許証、健康保険証の発行者の認証、または本人認証マークなどへの適用をあげている。