日本電信電話株式会社(NTT)は、商用サービスを目指すIPv6セキュアネットワーク構築技術「DVPN(Dynamic Virtual Private Network)」とマルチキャストストリーム利用制御技術「InfoPrism」(いずれもコードネーム)を開発したと発表した。DVPNは、IPv6対応端末に備わるセキュアなEnd-to-End通信能力を活かしながら柔軟なネットワーク構築を可能にした技術で、現行のインターネットでは困難であった、LANの内外を問わず特定の端末間での専用線のようなセキュアな通信を実現する。またInfoPrismは、IPv6のマルチキャスト配信機能を活かしたコンテンツ(動画像など)のストリーム配信サービスにおいて、利用権限を有したユーザーのみにコンテンツを利用させる利用制御技術。配信するコンテンツに対してユーザーごとに異なる暗号化を行い、さらに一定時間ごとに暗号鍵を変更するなどの対策を施せるため、マルチキャスト配信では難しかったユーザーごとの細かな利用制御を可能にする。同社は今後、同技術を利用した本格的なIPv6ネットワーク・サービスの実験などを行う。http://www.ntt.co.jp/news/news01/0106/010601.html