本誌編集部では、3月19日に、メールマーケティングの普及にともない、企業発信のメールによるトラブル増加の記事を配信した。その後も引き続き、同種のメールに関連したトラブルは増加の傾向を見せている。 中には、安易に「cc」でメールマガジンを管理しているためにおきている事故や双方向のメーリングリストをそのまま使用しているためにウィルスがメーリングリストを介して全員に配信されているような事故がある。これらは、きわめて基本的な管理、運営上のミスといえる。 基本の管理をおざなりにしてメールマーケティングという言葉のみが一人歩きしている実態が浮き彫りになっている。 トラブルの内容は、大きく3つに分けることができる。・ウィルス添付メールの配信 自社のメールマガジンや登録会員などに対してウィルス添付メールを配信してしまう事故である。 本来もっとも大事に扱うべき顧客にウィルスを送り付けるなど起こってはいけないことだが、現実には、大手企業でも発生している。・誤配信 誤った内容のメールを送付してしまう事故である。 単なる誤植であるなら問題はないが、社内連絡メモが送信されたり、「CC」で送信先が全部見えたりするなど、考えられないミスが発生している。・その他 メール配信プログラムのバグによる誤配信、SPAMメール拒絶対象アドレスに指定されているために配信不能など 末尾に最近のメール配信関連事故の一覧をつけた。 なお、これらの一覧にでている企業は、事故を起こしてはいるが、その後、正しい情報を公開し、謝罪、対処している。この部分は、高く評価すべきであるが、事故がおきたことを公開していない企業も少ないないと思われる。 編集部では、継続して、メール関連の事故情報をとりあげてゆく予定である。事故を発見した方は、編集部あて、ご連絡いただければ幸いである。参考記事メールマーケティングの普及にともなって広がるウィルス送信事件 (2001.3.19)https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/1814.html・最近のメール事故(ウィルス配信事故)かんき出版http://kanki-pub.co.jp/cgi-bin/bbs_light/all/light.cgiパイオニア株式会社http://www.pioneer.co.jp/comm/oshirase1.html株式会社スティングhttp://www.sting.co.jp/000404.htm教育情報新聞http://www.kyoikujoho.ne.jp/owabi.htmlシニアネット久留米http://www.senior-net.gr.jp/snk/virus/virus.htmデジタルハリウッド東京校http://www.dhw.co.jp/mail_info/・最近のメール事故(誤配信事故)e-mall(アンサー・コミュニケーションズ株式会社)http://www.e-mall.ad.jp/main1.htm株式会社アッカ・ネットワークス(NTTグループのADSLサービス会社)http://www.acca.ne.jp/information/statement/010330a/アキア株式会社http://www.akia.co.jp/company/owabi.htmlヤノ電器株式会社http://www.yano-el.co.jp/owabi.htmlhttp://www.yano-el.co.jp/owabi2.htmlLEAD就職ノート(リードネットワーク)http://www.leadnavi.net/nikki_child.php3?id=1088&l_id=9026ib-web.com(web上に通信販売法に基づく事業者表示がないため企業名不明)http://www.ib-web.com/syazai.htmアイザワ証券(webには記載なし)約定通知メール配信不能http://www.aizawabtc.com/