情報処理振興事業協会(IPA)は、昨年9月発見以後、広がりを見せている新種ウイルス「W32/Hybris」への感染警告を呼びかけている。同ウイルスは、ウイルス自身を添付したメールを自動送信することにより感染を広めるタイプで、これまで多かった一斉送信型とは違い、受信メールやWebサイトからメールアドレスを取得してメールを送信するため、メールをやりとりしたことのない、まったく関係のない相手からも届くことがあるのが特徴。感染したパソコンが日本語環境の場合は、差出人、件名、本文が空白ののっぺらぼうメールで、添付ファイルは「ランダムな8文字のアルファベット」+「.exe」の名称となり、また、海外から送信された場合は、差出人が「Hahaha」で件名、本文等が入っている。現在は感染パソコンを破壊するような症状はないが、将来的に破壊等の発病機能を持った亜種、変種が出現する可能性もあるため、同協会では、該当するようなメールが届いた場合、添付ファイルは絶対に実行せず、速やかに削除することを奨めている。http://www.ipa.go.jp/security/topics/hybris.html