株式会社シマンテックは12月20日、クリスマスに発病するようにプログラムされたウイルス「W32.Kriz(クリズ)」に対し警告し、このウイルスに対する検出および感染後の修復をするツールの無償提供を12月21日より開始したと発表した。 「W32.Kriz」はコンピュータの中枢機能の破壊を目的としており、全てのハードドライブの内容を消去、システムの基本的な命令セットであるBIOSを消去する。また、感染するとHappy99.wormなどの既知のワームに更に感染し、1つの複合したウイルスとして急速に被害を拡大する。 同社はこのウイルスへの対策として12月25日以前に同社のWebからユーティリティプログラムをダウンロードしスキャンする必要があるとしている。同プログラムは「W32.Kriz」に感染したシステムからウイルスを検出し駆除するためにシマンテックが特別に開発したものである。このプログラムを実行することによりクリスマス期間中に障害を起こすことなく正常に使用できると同社は発表している。ウイルス詳細URLhttp://www.symantec.com/region/jp/news/year00/001220.htmlユーティリティプログラムダウンロードURLhttp://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w32.kriz.fix.html