FXC 製無線 LAN ルータに OS コマンドインジェクションの脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.05.19(日)

FXC 製無線 LAN ルータに OS コマンドインジェクションの脆弱性

IPAおよびJPCERT/CCは、FXCが提供する無線LANルータにOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月6日、FXC株式会社が提供する無線LANルータにOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

 情報コンセント対応型無線LANルータである「AE1021PE」および「AE1021」には、OSコマンドインジェクション(CVE-2023-49897)の脆弱性が存在する。CVSS v3による基本値は8.0。影響を受けるシステム(ファームウェアバージョン)は次の通り。

・AE1021PE ファームウェアバージョン 2.0.9 およびそれ以前
・AE1021 ファームウェアバージョン 2.0.9 およびそれ以前

 この脆弱性が悪用されると、当該製品にログイン可能な攻撃者によって、任意のOSコマンドを実行される可能性がある。なお、JPCERT/CCでは本脆弱性を悪用した通信を確認している。

 開発者から本脆弱性の対策を行ったファームウェア2.0.10がリリースされている。このアップデートを実施した上で、「工場出荷時設定」をリセットし、管理画面ログイン用のパスワードを初期設定から変更するよう呼びかけている。

 この脆弱性情報は、横浜国立大学の九鬼琉氏、佐々木貴之氏、吉岡克成氏がJPCERT/CCに報告した。また、ほぼ同時期にThe Akamai SIRTがCISAに報告している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×