◆概要
2022 年 4 月に、Apache Struts の、遠隔からの任意のコードが実行可能となる脆弱性が公開されています。攻撃者が脆弱性の悪用に成功した場合は、脆弱な Apache Struts が稼働しているサーバへの侵入が可能となります。ソフトウェアのアップデートにより対策してください。
◆分析者コメント
Apache Struts は世界的に利用者が多く、攻撃者の注目度が高いソフトウェアであるため、脆弱性が発見されると攻撃者に狙われる傾向が強いソフトウェアです。JPCERT/CC からも注意喚起が出ている(関連情報 [2])ため、Apache Struts を運用している場合は、早急な対策が求められます。
◆深刻度(CVSS)
9.8
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2021-31805&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST
◆影響を受けるソフトウェア
Apache Struts のバージョン 2.0.0 から 2.5.30 未満のバージョンが当該脆弱性の影響を受けると報告されています。
◆解説
Java による Web アプリケーション構築フレームワークである Apache Struts に、遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が報告されています。
Apache Struts においてタグに含まれた OGNL 式の二重評価により遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性(Scan Tech Report)
2022 年 4 月に、Apache Struts の、遠隔からの任意のコードが実行可能となる脆弱性が公開されています。
脆弱性と脅威
エクスプロイト
ソース・関連リンク
関連記事
Scan PREMIUM 会員限定記事
もっと見る-
-
範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表
「MITRE はこのインシデントを開示しました。これは当団体が公共の利益のために活動し、企業のセキュリティ強化のためのベストプラクティスを提唱し、業界の現在のサイバー防御体制強化に必要な措置を講ずると約束しているからです」
-
AI とドローン利活用最悪事例 ~ 米保険会社 住宅空撮し保険契約 猛烈却下
保険契約の申し込みや更新を処理するコストの低下を追求するあまり、保険会社は不正確な査定を行い、さらにはプライバシーを侵害するという最悪の方向に向かっているようだ。
-
北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]
Microsoft Threat Analysis Center は、中国および北朝鮮の脅威アクターによる人工知能(AI)を活用した直近のサイバー活動を報告しています。いずれ中国や北朝鮮の脅威アクターは、中国製 AI を活用することでのサイバー活動にシフトし、「AI + セキュリティ」の活動は一般的になるとみられます。