◆概要
2019 年 7 月に、Linux Kernel に管理者権限の奪取が可能となる脆弱性が報告されています。対象ホストへの侵入に成功した攻撃者に、当該脆弱性を悪用されてしまった場合は、対象ホストの全権限を奪取されてしまいます。アップデートによって対策してください。
◆分析者コメント
当該脆弱性は、システムコールの実行に伴う権限処理の不備に起因するものであり、Linux のディストリビューションにおけるメモリ配置の差異には依存しないため、エクスプロイトコードの影響範囲が大きい脆弱性です。多層防御の観点から、攻撃者からの侵入に備えて、Kernel のアップデートにより対策しましょう。
◆深刻度(CVSS)
[CVSS v3.0]
7.8
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2019-13272&vector=AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.0
[CVSS v2]
7.2
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v2-calculator?name=CVE-2019-13272&vector=(AV:L/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C)
◆影響を受けるソフトウェア
Linux Kernel のバージョン 5.1.17 未満が当該脆弱性の影響を受けると報告されています。ただし、Linux のディストリビューションによって対応状況が異なるため、利用している Linux のディストリビューションの公式情報を確認してください。
◆解説
Linux Kernel に、権限処理の不備に起因する、権限昇格の脆弱性が報告されています。
2019 年 7 月に、Linux Kernel に管理者権限の奪取が可能となる脆弱性が報告されています。対象ホストへの侵入に成功した攻撃者に、当該脆弱性を悪用されてしまった場合は、対象ホストの全権限を奪取されてしまいます。アップデートによって対策してください。
◆分析者コメント
当該脆弱性は、システムコールの実行に伴う権限処理の不備に起因するものであり、Linux のディストリビューションにおけるメモリ配置の差異には依存しないため、エクスプロイトコードの影響範囲が大きい脆弱性です。多層防御の観点から、攻撃者からの侵入に備えて、Kernel のアップデートにより対策しましょう。
◆深刻度(CVSS)
[CVSS v3.0]
7.8
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2019-13272&vector=AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.0
[CVSS v2]
7.2
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v2-calculator?name=CVE-2019-13272&vector=(AV:L/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C)
◆影響を受けるソフトウェア
Linux Kernel のバージョン 5.1.17 未満が当該脆弱性の影響を受けると報告されています。ただし、Linux のディストリビューションによって対応状況が異なるため、利用している Linux のディストリビューションの公式情報を確認してください。
◆解説
Linux Kernel に、権限処理の不備に起因する、権限昇格の脆弱性が報告されています。