今年の Black Hat USA 会場で会った意外な人物 2ページ目 | ScanNetSecurity
2024.05.19(日)

今年の Black Hat USA 会場で会った意外な人物

Tシャツにボタンダウンの半袖シャツを羽織った出で立ちの、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社代表取締役社長 小田島 潤 氏である。

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――Business Hall への出展はいつからですか。また、Black Hat にはよくいらっしゃるんですか?

はい。NRIセキュアテクノロジーズの北米支社は 2009 年に設立しましたが、 Black Hat USA への出展は 2015 年からで、今回で 4 回目になります。私も毎回参加していて、国内外のセキュリティ企業の関係者が集まるこの時期は、お得意様との商談やミーティングのいい機会ですし、Briefings も時間が許す限り聞いておきたいので。

――そもそも NRIセキュアの北米進出の狙いはなんですか。

小田島氏:複数あります。ひとつは、セキュリティ関連の進んだ技術や人材を自社の製品やサービス開発に役立てるための拠点です。そのため設立当初から現地化を進めており、20 数名の社員のうち日本からの駐在は支社長含め 3 名だけです。

次に、現地採用の米国人による、英語での監視サービスを提供しつつ、日本企業の海外支社や拠点に対しても、日本と同じセキュリティやガバナンスを提供することも狙いです。

もうひとつ、24 時間 365 日のサポート体制を確立するという意味もあります。いわゆる「Follow the Sun(編集部註:複数拠点による 24 時間運用)」ですが、北米と日本のオフィスの時差を利用して 24 時間のサービス体制をとれるようにしています。

――海外拠点のセキュリティやガバナンスを日本基準に合わせるのは大変ではありませんか?

たとえば北米ですが、総じてこちらのエンジニアはスキルが高いので、さまざまなツールやサービスを勝手に取り入れて業務を効率化する傾向があります。雇用の流動性も高いので利便性を重視したビジネス環境が重要です。ガチガチのセキュリティで縛るより、ある程度はまかせるが、問題が起きたら訴訟・罰則などで規制する形ですね。

北米のエンジニアや企業でも、日本のルールや方式に理解のある人、かえって信頼性が高いといってくれることもあります。たとえばこちらのマネージドサービスは、閾値やルール・シグネチャの調整ができないものが多いのですが、日本ではきめ細かいカスタマイズができますから、それを評価してくれる声もあります。

――出展 4 年目とのことですが、今年 2018 年の狙いは何ですか。

《中尾 真二( Shinji Nakao )》

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