University of Toronto のインターネット監視役「Citizen Lab」に分析された、この地味な Windows スパイウェアは、「Raqqah is being Slaughtered Silently (RSS)」という団体―― ISIS に支配された領土で慎重に身を隠し、その古臭いテロリスト集団に反対する活動をしている――を標的として、わずかな数のメールで配信された。
その「ブービートラップを仕掛けられたメール」は、ISIS との戦いの援助を望むカナダの国外在住者の団体から届いたものであるように見せかけたものだ。その文面は、「宗教的な狂信者たちの動きに関するレポートを徹底的に調べること」を受取人に依頼する。そこで URL をクリックすると、TempSend を利用したファイルシェアリングのアカウントへと導かれ、slideshow.zip と呼ばれるアーカイブをダウンロードする。