UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月21日、UDPベースのアプリケーション層プロトコル実装におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月21日、UDPベースのアプリケーション層プロトコル実装におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

UDPベースのアプリケーション層プロトコル実装
※ DNS、NTP、TFTP、Daytime、Time、Active Users、Echo、Chargen、QOTDのプロトコル実装にて本脆弱性を確認

 UDPを利用するアプリケーション層のプロトコル実装ではサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が報告されており、本脆弱性の影響を受けるプロトコル実装では通常、不正な通信に対しエラーメッセージを返すが、IPが偽装されていた場合、偽装されたIPに対してエラーメッセージを返し、偽装されたサーバも同脆弱性の影響を受ける場合、同じ動作によりエラーメッセージを返すため、相互にエラーメッセージを送信し続け、リソースを消費する。

 想定される影響としては、本脆弱性が悪用された場合、当該プロトコル実装を利用したシステムおよび関連するネットワーク上のシステムがサービス運用妨害(DoS)状態となる可能性がある。

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとにアップデートを適用するか、ワークアラウンドを実施するよう呼びかけている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×