細菌の増殖が活発化し食中毒が増える傾向に、細菌を「付けない」ためにハンドソープによる正しい手洗いを | ScanNetSecurity
2024.04.26(金)

細菌の増殖が活発化し食中毒が増える傾向に、細菌を「付けない」ためにハンドソープによる正しい手洗いを

 7月となり、梅雨明けが待ち遠しい今日だが、まだまだ蒸し暑い日々が続いている。こうした状況下では、細菌の増殖が活発化し、食中毒が増える傾向にあるという。

脆弱性と脅威 脅威動向
 7月となり、梅雨明けが待ち遠しい今日だが、まだまだ蒸し暑い日々が続いている。こうした状況下では、細菌の増殖が活発化し、食中毒が増える傾向にあるという。

 実際に、厚生労働省が発表した「平成24年食中毒発生状況」によると、細菌性食中毒の年間患者数のうち、65.6%は6月から9月に報告されている。

 そこで、レキットベンキーザー・ジャパンが展開している薬用せっけんの「ミューズ」は、2013年5月に、25歳から49歳の主婦241人を対象として、食中毒と衛生に関する意識調査を実施。このとき、食中毒を経験したことがある主婦とない主婦に分け、食中毒の原因となるバイ菌への意識の違いを調査したという。さらに、ハンドソープを用いた正しい手洗い効果試験も行い、その結果を発表した。

 同社の意識調査によると『普段の生活の中で、バイ菌についてどの程度気にしているか?』という質問に対して「非常に気にしている」、「気にしている」と答えた割合は、食中毒を(自身あるいは家族が)過去に経験した主婦では64.8%だった。それに比べ、経験のない主婦は51.5%となり、食中毒経験主婦の方がバイ菌への意識が高いことが分かった。

 調理前の手洗いの実態について聞いたところ、食中毒を経験した主婦の62.2%がハンドソープをつけて手を洗うと答えたのに対し、未経験の主婦は51%という結果に。また、ハンドソープなどはつけずに、さっと水で手を洗い流す程度だと答えた割合は、食中毒経験主婦では24.3%で、未経験主婦は36.3%だった。

 そこで、ハンドソープを使用した手洗いの効果を調べるために、東北大学大学院医学科研究科・賀来満夫氏監修による「ミューズ6ステップの手洗い方法」を30秒かけて実践。生菌数の個数を比較したところ、手洗い前の菌数723個に対し、手洗い後は98個となり、86.4%が減少していたという。

 食中毒の予防は、原因となる細菌を体の中に入れないことが第一だ。そのためには、食中毒予防の三原則である、「付けない」、「増やさない」、「やっつける」が大切になる。もし、食品に細菌が付いてしまった場合は、それが増えるのを阻止(「増やさない」)すると同時に、口には入るまでに細菌を「やっつける」必要がある。

 まずは、食中毒の原因となる細菌を「付けない」ためのひとつの方法として、ハンドソープによる正しい手洗いを実践してみてはどうだろうか。

“正しい手洗い”が食中毒の予防につながる?

《ダイエットクラブ編集部》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×