81%が人間を標的とするマルウェアやフィッシング攻撃を経験、フォーティネット「セキュリティ意識とトレーニング調査レポート 2023年版」 | ScanNetSecurity
2024.05.14(火)

81%が人間を標的とするマルウェアやフィッシング攻撃を経験、フォーティネット「セキュリティ意識とトレーニング調査レポート 2023年版」

 フォーティネットジャパン合同会社は7月31日、「セキュリティ意識とトレーニング調査レポート 2023年版」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
組織が回答した最も一般的な攻撃
  • 組織が回答した最も一般的な攻撃
  • トレーニングは多くの組織で実施されているが、ギャップは解消されていない

 フォーティネットジャパン合同会社は7月31日、「セキュリティ意識とトレーニング調査レポート 2023年版」を発表した。

 同調査は、日本を含む29の国・地域で、1,800人以上のITおよびサイバーセキュリティ関連の意思決定者を対象に実施し、テクノロジー(21%)、製造業(16%)、金融サービス(13%)など多岐にわたる業種の意思決定者からの回答を分析したもの。

 同調査によると、従業員のサイバーセキュリティ意識を向上させることでサイバー攻撃の発生を減らすことにつながると90%以上のリーダーが考えていることが明らかになった。

 また81%の組織が2022年に、マルウェア攻撃、フィッシング攻撃、パスワード攻撃を経験し、その多くがユーザーを標的にするものだったことが判明しており、従業員が組織の最大の弱点にも最強の防御にもなり得るということを示している。

 85%のリーダーは、セキュリティ意識向上とトレーニングのプログラムが自社にあると回答したが、50%以上が従業員にサイバーセキュリティの知識が今も不十分だと考えていることが判明した。同レポートではこのギャップについて、実施しているトレーニングプログラムの効果が充分でなく、結果として、従業員が優れたサイバー対策の実践方法に一貫性を欠いたり、トレーニングが十分に強化されていなかったりする可能性があることを示しているとしている。

 フォーティネットのプロダクト担当エグゼクティブバイスプレジデント兼CMOのJohn Maddison氏は「組織がセキュリティ意識トレーニングサービスを優先事項であると認識し、従業員が防御の最前線で確実にその役割を果たすようにすることが極めて重要であることもわかりました」とコメントしている。

《高橋 潤哉》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  2. 日本国内では Mirai と別のマルウェアが独自ボットネット形成、2024年第1四半期 インターネット定点観測レポート

    日本国内では Mirai と別のマルウェアが独自ボットネット形成、2024年第1四半期 インターネット定点観測レポート

  3. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  4. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  5. 7月のフィッシング報告状況、「.cn ドメイン」のフィッシングメールを多く確認

  6. サイバーセキュリティ人材、女性の平均給与は男性と約80万円差 ~ ISC2 調査

  7. JIPDEC「個人情報取扱い事故報告」2022年版、最多原因「手順やルールに違反した作業や操作」

  8. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  9. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  10. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×