クラウドへ攻撃受け苦節11年、CrowdStrikeがクラウドのセキュリティセミナー開催 | ScanNetSecurity
2024.05.09(木)

クラウドへ攻撃受け苦節11年、CrowdStrikeがクラウドのセキュリティセミナー開催

 クラウドストライク株式会社は9月、Webセミナー「クラウド環境のセキュリティに必要なのはたった一つのエージェントと信頼できるパートナー」を9月22日に開催すると発表した。

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国家主導サイバー攻撃者グループ「Fancy Bear」

 クラウドストライク株式会社は、Webセミナー「クラウド環境のセキュリティに必要なのはたった一つのエージェントと信頼できるパートナー」を9月22日に開催する。同セミナーでは、クラウド環境へのサイバー攻撃が増加する中で、同社の知見をもとにしたクラウドセキュリティ対策、プロフェッショナルサービスについて紹介する。

 セキュリティ企業が顧客のサイバー攻撃の予防や火消しばかりを行っているかというとそんなことは決してなく、自社や自社製品自身もまた、激しい攻撃を一秒一秒受けている。なかにはFireEyeのように被害に遭ったことを積極的に情報公開する企業も存在するが、セキュリティ企業こそ激しいサイバー攻撃を受けるという法則はCrowdStrikeもまた例外ではない。

 ここで思い出して欲しいのは、CrowdStrikeは2011年の創業以来クラウドネイティブの製品開発だけに振り切っており、オンプレ製品を一度も出していないことだ。もしFalconを墜としたら、中国かロシアかはわからないがどこかの「ステート エンプロイド ハッカー」にとっては全盛期の横綱千代の富士に土をつけたくらいの超大金星になることは間違いなく、日本の都銀を上回るCrowdStrikeの時価総額にもまた、ひどいインパクトが及ぶだろう。まさに「セキュリティ企業はつらいよ」である。

 企業セミナーの内容説明でおまえは何を書いているんだと怒られそうだが、設定不備のようなのんびりしたクラウド脅威ではなく、創業から11年、中 露 北 中東 等々のAPT攻撃グループをはじめとするハイエンドかつハードコアな攻撃に現実として向き合って来たという意味で、この企業のクラウドセキュリティに関する知見と実績はある程度信頼できると言っていい。

 同セミナーでは、同社の脅威インテリジェンス APJ & EMEA ディレクターでCISSP、本誌命名 “エドワード・スノーデンの隣のビルに勤務していた男” ことスコット・ジャーカフ氏が「クラウド環境を侵害し目的を遂げるサイバー攻撃者たち~最近の脅威状況」と題し、FANCY BEARやCOZY BEARなどロシアの攻撃者グループの状況を紹介する。

 また、同社のセールスエンジニアリング部 セールス・エンジニアの川上貴史氏による講演「CrowdStrike Falcon クラウドセキュリティソリューション」では鉄板の、ではそのような攻撃実態に、どのようにFalconが対処するのかを解説する。

 今回オンラインセミナー初登壇として、同社のプリンシパル コンサルタントのロマン・アパリシ氏による講演「CrowdStrikeのサービス部隊が日本国内外に提供するクラウドサービス」が行われる。第二外国語として日本語を学んだ話者特有の「美しい日本語」を操るアパリシ氏は、インシデント対応やThreat Intelligenceが専門領域。AWS、Azure、GCPおよびSaaSへのセキュリティ調査などに関する話題となるという。

・概要
日時:9月22日午後3時~4時30分
会場:オンライン
受講料:無料(事前登録制)
申込URL:https://www.sbbit.jp/eventinfo/73096/

《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

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