組み込み型セキュリティのエキスパートである IOActive Labs の CTO、Cesar Cerrudo は、世界中(米国、英国、フランス、豪州、中国、その他)の街々の交通管制システムが、エクスプロイトに対して脆弱であることを発見した。
彼が発見した脆弱性には、カオス的ともなりえる影響をもたらす目的で、誰もがデバイスを完全に制御できる可能性がある。Cerrudo によると、ハッキングされる可能性のある交通制御装置は 50,000 台以上存在しているという。
「私が発見した脆弱性は、100 ドル以下の安価なハードウェアでプログラミングしたシンプルなエクスプロイトを開始することで、基本的に誰でもデバイスの完全な制御を得て、虚偽のデータを交通管制システムに送ることができるものだ」
2024 年 1 月に公開された、Linux カーネルの脆弱性を悪用するエクスプロイトコードが公開されています。攻撃者は当該脆弱性の悪用により、一般権限での侵入に成功した OS の管理者権限が奪取可能です。Linux カーネルのアップデートにより対策してください。
彼は英国王立協会のフェローでもあり、ニュートン、ダーウィン、ホーキング、チューリングが名を連ねる「知の殿堂」入りを果たしていた。
ピアツーピアシステムとハードウェアの耐タンパー性における草分け的存在である彼は、チップや銀行の暗証番号カードなどの安全な設計に長年取り組み大きな影響を与えた。そして、ATM におけるセキュリティ上の欠陥を公表するというアンダーソンの取り組みにより、世界中で ATM の設計が変更されることとなった。
最後に、ハンキンス氏はクラウドセキュリティ全体像を戦略メニューとして図示した。上記で説明したソリューションやツール、各種フレームワークやプラットフォームが、機能や用途ごとに俯瞰できるものだ。この図は、ガートナーのクラウドセキュリティのコンサルティングの戦略ベースを示したものといってもよい。自社のセキュアクラウドを構築するときの「レシピ」として利用することができるだろう。