QRコードは二次元のマトリックス・バーコードで、カメラ付き携帯電話を使用してスキャンすることで、悪意があるにせよ無いにせよ、あらゆるタイプのコンテンツをホスティング可能なWebサイトへとユーザーを直接導くことができる。スパム広告サイトへの足がかりとして(リンクよりもむしろ)QRコードを使用することにより、スパマーはクリックレートを改善できるだけでなく、リンクの最終目的地を偽装できる。特にモバイル・ユーザーをターゲットとする場合、同アプローチは役に立つ。
Websenseが発見したスパム・メッセージは、従来の製薬関連スパム・メールのように見えるが、正規の(しかしこの場合は悪用された)Webサイト2tag.nlにリンクするよう工夫されている。正規のWebサービスでは、ユーザーはURLをQRコードにできるが、このケースでは悪用され、最終的にCanadian Pharmacyのペニス・ピル・サイトに導くリンクを作成している。
詐欺の方法はこうだ。スパムを受けとったユーザーが、ブラウザで信頼のおけるURLをロードすると、QRコードが現れる。そのQRコードをQRリーダーでスキャンすると、ブラウザに製薬スパムのURLがロードされるのだ。
QRコード・モバイル・スパムという策略を最初に警告したネットセキュリティ企業Websenseによれば、QRコードは「究極のURL難読化ツール」を提供するため、モバイル・マルウェア拡散の次のステップとなり得る。
Websense Security Labsのセキュリティ研究者Elad Sharfは、次のようにコメントした…
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(翻訳:中野恵美子)
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