米国のステルス無人飛行機が、もともとプログラムされた場所ではなくイラン領土に着陸するよう、GPS座標を偽装するハッキングにより捕らえられたと、The Christian Science Monitorが報じた。
この1700ワードの記事は、先頃イラン領空で行方不明となった、コウモリ型の翼を持つ米国のRQ-170センチネルの内部構造を調査しているという、匿名のイラン人エンジニアの言葉を引用している。彼は偽装技術により、同航空機を米国のコントロール・センターからの「遠隔制御信号や通信のクラッキングを行うことなく、我々が望んだ場所に自ら着陸させた。」と語った。
CSMリポーターのスコット・ピーターソンと、Payam Faramarziのペンネームで活動しているイラン人ジャーナリストは、航空機のGPSの弱点は米軍当局に以前から知られていたと語る。彼らは上記のイラン人エンジニアが主張した攻撃のタイプに対して警告していると見られるGPS偽装対策というタイトルの2003年の報告書を引用している。
「より悪質な攻撃では、GPSレシーバーに偽のGPS信号が与えられ、これにより実際とは異なる地点にいると信じ込ませる」と、同報告書は述べている。「この『偽装』攻撃は、秘密裏に行われるため電波妨害よりもエレガントだ。」
10月のセキュリティ・カンファレンスで発表された論文(PDF)が、無人機や他の無人航空機を「シームレスに乗っ取る」ために必要な要素を明らかにしながら、GPS偽装攻撃について詳述している…
※本記事は有料版に全文を掲載します
© The Register.
(翻訳:中野恵美子)
略歴:翻訳者・ライター