警察庁は9月19日、「満州事変80周年を契機としたとみられるサイバー攻撃」について概要と対応を発表した。この攻撃は、中国大手チャットサイト「YY チャット」などにおいて9月12日から18日にかけ、満州事変80周年である9月18日に日本の複数の政府機関等に対するサイバー攻撃を行うよう呼び掛けがあったもの。警察庁では9月17日から18日にかけ、攻撃対象として掲示された対象のうち、人事院、政府インターネットテレビおよび政府広報オンラインのWebサイトに一時的に閲覧支障が生じたことを確認している。また、中国の大手検索サイト「百度」の掲示板でも、金融機関や教育機関など、複数の民間事業者等が攻撃対象として掲示されており、複数の民間事業者等のWebサイトが「愛国同盟」「China-Hack」など中国語のページに改ざんされている状況を把握している。警察庁では、警察庁Webサーバについて攻撃対策措置を講じるとともに、サイバーフォースセンターなどにおける政府機関等のWebサイト監視態勢を強化し、関連情報を収集。内閣官房と連携し、攻撃対象として掲示された政府機関やWebサイトに閲覧困難が生じた政府機関に対し、サイバー攻撃に関する注意喚起を実施した。(吉澤亨史)http://www.npa.go.jp/keibi/biki3/230920kouhou.pdf【関連記事】9月18日「大規模日本Webサイト攻撃活動」の成果(Far East Research)http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/52015239.html