pfSense における設定情報の検証不備に起因する OS コマンドインジェクションの脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2024.05.02(木)

pfSense における設定情報の検証不備に起因する OS コマンドインジェクションの脆弱性(Scan Tech Report)

2023 年 3 月にオープンソースのファイアウォール製品である pfSense の、遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が公開されています。

脆弱性と脅威
www.pfsense.org
◆概要
 2023 年 3 月にオープンソースのファイアウォール製品である pfSense の、遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が公開されています。攻撃者により脆弱性が悪用されてしまった場合は、root 権限で侵入されてしまいます。ソフトウェアのアップデートやアカウント管理の強化により対策してください。

◆分析者コメント
 脆弱性の悪用には、「WebCfg - Diagnostics: Backup & Restore」という特権を持つアカウントで pfSense の管理用 Web コンソールへのアクセスが必要です。十分な特権を持つアカウントでの管理用 Web コンソールへのログインに成功すれば、脆弱性の悪用自体は容易であるため、アップデートが難しい場合は認証情報を見直して強化することで対策しましょう。

◆深刻度(CVSS)
[CVSS v3.1]
8.8

https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2023-27253&vector=AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST

◆影響を受けるソフトウェア
 pfSense のバージョン 2.6.0 およびそれよりも古いバージョンが脆弱性の影響を受けると報告されています。

◆解説
 オープンソースのファイアウォール製品である pfSense に、管理用 Web コンソールの認証後に悪用可能な、遠隔コード実行の脆弱性が報告されています。
《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. データスコープ社製の顔認証カメラに脆弱性

    データスコープ社製の顔認証カメラに脆弱性

  2. JPRS、PowerDNS Recursor の DoS 攻撃が可能になる脆弱性に注意喚起

    JPRS、PowerDNS Recursor の DoS 攻撃が可能になる脆弱性に注意喚起

  3. WordPressプラグイン「Contact Form 7」でスパムが送信される事例

    WordPressプラグイン「Contact Form 7」でスパムが送信される事例

  4. LINE client for iOS にサーバ証明書の検証不備の脆弱性

  5. a-blog cms に複数の脆弱性

  6. PuTTY SSH クライアントの ECDSA 署名処理の実装に脆弱性

  7. IPA セキュリティ10大脅威 ~ 顔ぶれ前年と変わらず 個人対象脅威の順位廃止

  8. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  9. Proscend Communications 製 M330-W および M330-W5 に OS コマンドインジェクションの脆弱性

  10. Windows DNS の脆弱性情報が公開

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×