脆弱性届出、製品別は「Webアプリ」「ルータ」が最多に--四半期レポート(IPA、JPCERT/CC) | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

脆弱性届出、製品別は「Webアプリ」「ルータ」が最多に--四半期レポート(IPA、JPCERT/CC)

IPAおよびJPCERT/CCは、「ソフトウェア等の脆弱性関連情報に関する届出状況[2020年第1四半期(1月~3月)]を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月14日、「ソフトウェア等の脆弱性関連情報に関する届出状況[2020年第1四半期(1月~3月)]を発表した。これによると、同四半期のIPAへの脆弱性関連情報の届出件数は、ソフトウェア製品に関するもの62件、Webサイト(Webアプリケーション)に関するもの201件の合計263件であった。届出受付開始(2004年7月8日)からの累計は、ソフトウェア製品に関するもの4,517件、Webサイトに関するもの10,972件の合計15,489件で、Webサイトに関する届出が引き続き全体の約7割を占めている。

同四半期にJVNで公表したソフトウェア製品の修正完了件数は50件(累計2,084件)で、このうち6件は製品開発者による自社製品の脆弱性の届出であった。また、届出を受け、IPAがWebサイト運営者に通知を行い、修正完了したWebサイトの件数は62件(累計7,788件)であった。修正を完了した62件のうち、Webアプリケーションを修正したものは61件(98%)、当該ページを削除したものは0件(0%)、運用で回避したものは1件(2%)であった。

ソフトウェア製品の種類別届出件数では、「Webアプリケーションソフト」および「ルータ」(ともに20件)がもっとも多く、「スマートフォン向けアプリ」(4件)が続いた。累計では、「Webアプリケーションソフト」が引き続きもっとも多く44%を占めている。脆弱性の原因別で多かったのは、「Webアプリケーションの脆弱性」が31件でもっとも多く、「その他実装上の不備」が20件でこれに続いた。影響別では、「アクセス制限の回避」が12件でもっとも多く、これに「任意のスクリプトの実行」(11件)が続いた。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×