個人情報漏えい事故、3つの技術的な問題と2つの管理体制の問題が明らかに(イプサ) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.02.24(金)

個人情報漏えい事故、3つの技術的な問題と2つの管理体制の問題が明らかに(イプサ)

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい

株式会社資生堂の子会社である株式会社イプサは1月31日、同社が運営する通販サイト「イプサ公式オンラインショップ」において2016年11月に発生した個人情報漏えい事故について、情報流出の原因や被害範囲、再発防止策を発表した。発表当時、同サイトのWebサーバにSSIの脆弱性があり、それを悪用しバックドアを仕掛けられたこと、結果としてサイトに登録されていたクレジットカード情報56.121件を含む顧客の個人情報421,313件が流出した可能性があるとしていた。

その後、決済代行会社との連携による調査の結果、クレジットカード情報流出の可能性がないとは断定できない9,699名、個人情報流出の疑いのある150名の存在が判明、それぞれ個別に連絡したという。また、外部の情報セキュリティ専門企業(株式会社ラック)の参画により実施した詳細調査の結果、3つの技術的な問題と2つの管理体制の問題が明らかになった。

技術的な問題は、SSIに起因する脆弱性の認識が甘く、十分な対策が取られていなかったこと、同サイトのセキュリティ対策がファイアウォールのみであったこと(他のセキュリティ対策も導入済みであると誤認していた)、本来はサイト内にクレジットカード情報を保持しない設計であったのに、デバッグモードのまま運用されており、決済処理のログが残る状態になっていたことが判明した。

管理体制の問題は、同社内のサイト管理に関する責任部門が不明確であり、また委託先であるソフトウェア開発会社に対する管理監督や意思疎通が十分ではなく、技術情報の継承や正しい状況把握ができていなかった。そして、サイトの構築時は開発計画のみ共有しており、システムの詳細については確認されていなかった。システム稼働後の監査においても、毎年実施していたものの口頭や紙面による報告ベースで、詳細な内容確認はできていなかったという。同社では、これらの問題点への対策も発表している。
《吉澤 亨史》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

インシデント・事故 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. 個人情報漏えい事故、3つの技術的な問題と2つの管理体制の問題が明らかに(イプサ)

    個人情報漏えい事故、3つの技術的な問題と2つの管理体制の問題が明らかに(イプサ)

  2. 1917名の患者の個人情報が記録されたUSBメモリを紛失 (北里大学東病院)

    1917名の患者の個人情報が記録されたUSBメモリを紛失 (北里大学東病院)

  3. 「MakeShop」元従業員、店舗側顧客情報や営業関連データ持ち出し(GMOメイクショップ)

    「MakeShop」元従業員、店舗側顧客情報や営業関連データ持ち出し(GMOメイクショップ)

  4. 表計算ソフト誤操作で寄付者とは異なるマイナンバーを記載した通知書を送付 (湖西市)

  5. 「Adobe Acrobat」などの海賊版をショッピングサイトで販売、1億円以上売上(ACCS)

  6. 約30名の人事異動案を誤って全職員に一斉送信(文部科学省)

  7. 資生堂子会社のネットショップに不正アクセス、カード情報など漏えい(イプサ)

  8. コマンドインジェクション脆弱性を悪用した不正アクセス攻撃により約35万件の個人情報が流出の可能性(エイベックス)

  9. 日本版「STOP. THINK. CONNECT.」が改ざん被害、閉鎖はせず原因調査中(フィッシング対策協議会)

  10. ビジネスソフトの海賊版販売で有罪判決、罰金など合計約4,700万円(ACCS)

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×