株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は1月12日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について2つの注意喚起を発表した。同脆弱性(CVE-2016-9131、CVE-2016-9147)は開発元であるISCから発表されたもので、フルリゾルバー(キャッシュDNSサーバ)の機能が有効に設定されている9.4.0以降のバージョンのBIND 9が影響を受けることから、対象が広範囲にわたっている。CVE-2016-9131の脆弱性は、9.11系列:9.11.0~9.11.0-P1、9.10系列:9.10.0~9.10.4-P4、9.9系列:9.9.3~9.9.9-P4、上記以外の系列:9.4.0~9.6-ESV-R11-W1、9.8.5~9.8.8が影響を受ける。またCVE-2016-9147の脆弱性は、9.11系列:9.11.0-P1、9.10系列:9.10.4-P4、9.9系列:9.9.9-P4が影響を受ける。いずれもnamedの異常終了によりDNSサービスが停止する可能性がある。ISCでは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価している。JPRSでは、同脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.11.0-P2/9.10.4-P5/9.9.9-P5)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新を適用することで解決できるとしている。
「ISC.org」がハッキングの被害に:同サイトを訪問したユーザーはマルウェアのスキャンを~「BIND や DHCP のコードには問題なし」(The Register)2015.1.21 Wed 8:30