2016.08.24(水)

2016年に入りボットネット、ランサムウェアが日本で急増

脆弱性と脅威 脅威動向

フォーティネットジャパン株式会社は3月8日、「FortiGuard Labs アップデート 日本を狙った脅威の傾向」と題する記者説明会を開催した。FortiGuard LabsはFortiGuardのリサーチ部門で、日本にも設置されている。Fortinetのグローバルセキュリティストラテジストであるデレク・マンキー氏は、FortiGuard Labsでは2016年、1分あたり約47万件のネットワークへの侵入を阻止し、9万5,000件のマルウェアに対処したという。

また、マルウェアは引き続き増加しており、ここ2年で10倍になっていると指摘した。日本の脅威の状況では、ボットネット感染数は世界で3位、エクスプロイトも同じく3位、マルウェアの検出数では同2位となった。マンキー氏は今後の懸念点として、M2Mネットワークにおける攻撃の台頭、Snapchatのようなコンテンツ保護ページから痕跡を残さず情報を抜き取るようなGhostwareによる攻撃を挙げた。

FortiGuardのセキュリティストラテジストである寺下健一氏は、日本を狙った脅威の動向を説明した。2016年1月から3月のIPSにおける検知数では「NTP.Monlist.Command.DoS」が半数以上を占めた。これはNTPの脆弱性を利用したDDoS攻撃であるという。アンチウイルスにおける検知数では「W97M/TrojanDownloader.34B7!tr」が3/4近くを占め、これはランサムウェアに関連するダウンローダーで、「Locky」や「TeslaCrypt」などが引き続き拡散されている。

ボットネット通信の検知数では「Zeroaccess.Botnet」が半数近くを占めた。日本では、ボットネットによる通信の検出数が2016年に入って急激に増加しており、2月末からは「Locky」の活動が活発になっているという。「Locky」は脅迫文を日本語で表示することが特長だが、同社のサンドボックス製品「FortiSandbox」はこれらをゼロデイで検出できるとした。さらにサイバー犯罪の組織化にも触れ、攻撃者はさまざまなツールやサービスを利用でき、アフィリエイターなども活用できる環境にあるとした。
《吉澤 亨史》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. 非公式ファンメイドゲーム「Pokemon Uranium」が公開停止、再アップロード先のダウンロードリンクの安全性は保証できず

    非公式ファンメイドゲーム「Pokemon Uranium」が公開停止、再アップロード先のダウンロードリンクの安全性は保証できず

  2. 大手企業名を騙ったヤミ金融業者サイトを初めて検知、手法模索の結果か(BBソフトサービス)

    大手企業名を騙ったヤミ金融業者サイトを初めて検知、手法模索の結果か(BBソフトサービス)

  3. Drupal の RESTWS モジュールにおける遠隔から任意のコードが実行されてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

    Drupal の RESTWS モジュールにおける遠隔から任意のコードが実行されてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

  4. ジャパンネット銀行および福岡銀行を騙るメールに注意、本文には「貴様」(フィッシング対策協議会)

  5. ヘルプデスク向けチケット管理アプリケーションに複数の脆弱性(JVN)

  6. 複数の「D-Link」ルータ製品に重大な脆弱性、アップデートを呼びかけ(JVN)

  7. 違和感のないサイバー攻撃メールにするため使われる単語(IPA)

  8. マルウェアもインフラも一度きり、極めて高度な犯罪グループを発見(カスペルスキー)

  9. 「サイボウズ ガルーン」に複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ(JVN)

  10. CMS「Geeklog IVYWE版」にXSSの脆弱性、パッチ適用を呼びかけ(JVN)

アクセスランキングをもっと見る

★★ ( FB ログイン可) 会員限定記事、週 1 回のメルマガ、人気ニュースランキング、特集一覧をお届け…無料会員登録はアドレスのみで所要 1 分程度 ★★
★★ ( FB ログイン可) 会員限定記事、週 1 回のメルマガ、人気ニュースランキング、特集一覧をお届け…無料会員登録はアドレスのみで所要 1 分程度 ★★

登録すれば、記事一覧、人気記事ランキング、BASIC 会員限定記事をすべて閲覧できます。毎週月曜朝には一週間のまとめメルマガをお届けします(BASIC 登録後 PREMIUM にアップグレードすれば全ての限定コンテンツにフルアクセスできます)。

×