ランサムウェアを使った詐欺・恐喝が急上昇、「情報セキュリティ10大脅威 2016」を発表(IPA)

2016年2月16日(火) 08時00分
このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年「影響が大きかったセキュリティ脅威」、“ランサムウェア”が急上昇

情報セキュリティ10大脅威 2016」ランキング 個人・組織の画像
情報セキュリティ10大脅威 2016」ランキング 個人・組織
総合ランキングトップ3の概要の画像
総合ランキングトップ3の概要
 2015年にも、情報セキュリティに関するさまざまな事故・事件が発生した。これについて、情報処理推進機構(IPA)は15日、社会的影響が大きかったトピックなどを投票により選出したランキング「情報セキュリティ10大脅威 2016」を発表した。

 情報セキュリティ分野の研究者、企業の実務担当者など、69組織・108名のメンバーからなる「10大脅威選考会」が審議を行い投票した結果を、「個人」と「組織」のそれぞれで選出した内容だ。その結果、「個人」の1位は「インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用」に、「組織」の1位は「標的型攻撃による情報流出」となった。

 「インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用」においては、毎月のようにフィッシング詐欺(なりすまし詐欺)の新手が発生したほか、従来の大手銀行だけでなく、信用金庫や信用組合などにも被害が拡大したことが背景にある。また、「標的型攻撃による情報流出」では、日本年金機構の事件が6月に大きな注目を集めた。

 なお前年の総合ランキングではランク外だった「ランサムウェアを使った詐欺・恐喝」が個人2位・組織7位に急上昇。あわせて組織については、2位に「内部不正による情報漏えい」が入った点が注目されている。


 ■「情報セキュリティ10大脅威 2016」個人別・組織別 順位 ( )内は総合順位
【個人】
1位 インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用(1位)
2位 ランサムウェアを使った詐欺・恐喝(3位)
3位 審査をすり抜け公式マーケットに紛れ込んだスマートフォンアプリ(7位)
4位 巧妙・悪質化するワンクリック請求(9位)
5位 ウェブサービスへの不正ログイン(5位)
6位 匿名によるネット上の誹謗・中傷(-)
7位 ウェブサービスからの個人情報の窃取(4位)
8位 情報モラル不足によるサイバー犯罪の低年齢化(-)
9位 職業倫理欠如による不適切な情報公開(-)
10位 インターネットの広告機能を悪用した攻撃(-)

【組織】
1位 標的型攻撃による情報流出(2位)
2位 内部不正による情報漏えい(8位)
3位 ウェブサービスからの個人情報の窃取(4位)
4位 サービス妨害攻撃によるサービス停止(-)
5位 ウェブサイトの改ざん(6位)
6位 対策情報の公開に伴い公知となる脆弱性の悪用増加(10位)
7位 ランサムウェアを使った詐欺・恐喝(3位)
8位 インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用(1位)
9位 ウェブサービスへの不正ログイン(5位)
10位 過失による情報漏えい(-)
《冨岡晶@RBB TODAY》

注目ニュース

icon
サイバーセキュリティの知識を子ども向けにまんがで解説(IPA)

 情報処理推進機構(IPA)は、学習マンガ書籍「サイバーセキュリティのひみつ」を刊行したことを発表した。学研「まんがでよくわかるシリーズ」の1冊として、全国の小学校の図書室や公立図書館に納本する(非売...

icon
J-CSIPにおいて自動車業界SIGの正式運用を開始、7SG、72組織の体制に(IPA)

IPAは、「サイバー情報共有イニシアティブ」(J-CSIP)において、去る12月1日に新設した自動車業界SIGを正式に運用開始したと発表した。

icon
修了生の交流などを目的に「セキュリティ・キャンプフォーラム2016」開催(IPA)

IPAは、「セキュリティ・キャンプフォーラム2016」を3月4日にフクラシア東京ステーションにおいて、セキュリティ・キャンプ実施協議会と共同で開催する。

icon
ランサムウェア感染被害に備えて定期的なバックアップを呼びかけ(IPA)

 IPA(情報処理推進機構)技術本部セキュリティセンターは5日、今月の呼びかけ「ランサムウェア感染被害に備えて定期的なバックアップを」を公開した。

icon
ランサムウェアへの感染を狙う攻撃が引き続き継続、注意を呼びかけ(日本IBM)

日本IBMは、ランサムウェアへの感染を狙った攻撃が12月に入っても引き続き行われていることをTokyo SOCにおいて確認しているとして、注意を呼びかけている。

RSS

特集・連載

ピックアップフォト