アンダーグラウンドの攻撃ツールがより簡易に、狙われるモバイル端末(EMCジャパン)

2016年2月8日(月) 08時00分
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSA Fraud & Risk intelligenceのプロダクトマネージメントディレクターであるMark Crichton氏の画像
RSA Fraud & Risk intelligenceのプロダクトマネージメントディレクターであるMark Crichton氏
ワンクリックで標的サイトをコピーして詐欺サイトを作成し、誘導したユーザから取得する情報などを容易に設定できるツールの画像
ワンクリックで標的サイトをコピーして詐欺サイトを作成し、誘導したユーザから取得する情報などを容易に設定できるツール
1時間10ドル、1日50ドル、無料試用も可能なDDoS攻撃請負サービスの画像
1時間10ドル、1日50ドル、無料試用も可能なDDoS攻撃請負サービス
不正なアプリがインストールされたデバイスから情報を抜き出したり遠隔操作を行うアンダーグラウンドツール「iBanking」の画像
不正なアプリがインストールされたデバイスから情報を抜き出したり遠隔操作を行うアンダーグラウンドツール「iBanking」
EMCジャパン株式会社は2月5日、「高まる商用サイトの危険性と生体認証の可能性」と題したラウンドテーブルを開催した。RSA Fraud & Risk intelligenceのプロダクトマネージメントディレクターであるMark Crichton氏は、「フィッシングはこの16年、金融業界を中心に継続して行われており、成長率は鈍化の傾向にあるものの相変わらず多く、2015年は5億件に達している」と述べ、企業だけでなくサービスを利用するエンドユーザにも教育が重要であるとした。

一方で攻撃者側は、アンダーグラウンドのツールが充実しているため、容易にフィッシングを仕掛けることが可能になっているという。Crichton氏は、ワンクリックで標的サイトをコピーして詐欺サイトを作成し、誘導したユーザから取得する情報などを容易に設定できるツールや、1時間10ドル、1日50ドル、無料試用も可能なDDoS攻撃請負サービスなどを紹介した。

また、モバイル向けのアプリにも怪しいものが多いと指摘。たとえば「Battery SuperCharger」というアプリでは、機能は電源管理であるのにインストール時の表示を見ると、位置情報やメッセージ、ストレージ、通話、システムツールなどにアクセスする。ユーザがよく確認せずに許可してしまうと、攻撃者はツールを使ってさまざまな情報を入手したり、モバイルデバイスを自由に操作できるようになる。その際のアンダーグラウンドツール「iBanking」も紹介した。

Crichton氏は、攻撃者が狙うのは企業だけでなく国家レベルのイベントも標的にすると指摘した。特にオリンピックは狙われる傾向があり、ロンドンでは不正行為が多く行われた。リオは少なめだと思われるが、東京オリンピックは大いに狙われる可能性があるとした。キャッシュレスが広がるほどリスクも高くなるので、教育と注意が必要だという。

最近では、決済が容易に行えるモバイル機器を狙う不正行為が増えており、2012年から2015年で不正行為の試みが140%増加した。そこで同社では生体認証に注力しており、主に金融機関のエンドユーザ向けに包括的なリスクベース認証/不正行為検出プラットフォーム「RSA Adaptive Authentication」を提供している。統計情報と認証情報を組み合わせた機能を提供しており、普段と異なるログインに厳しい認証を行うことができる。また、EyeVerify社と共同で目の静脈認証も提供している。
《吉澤 亨史》

注目ニュース

icon
KELがRSA製品のリセーラー契約、統合的なセキュリティ対策を提供(EMCジャパン、KEL)

EMCジャパンとKELは、EMCのパートナー販売支援プログラム「ビジネスパートナー」において、RSA製品のリセーラー契約を締結したと発表した。

icon
CSIRT支援サービス開始、「ラグビーのように日本のセキュリティも強くなれる」(EMCジャパン)

EMCジャパンは、高度な標的型サイバー攻撃に対抗するCISRTの構築と運用を支援するサービス「RSA Advanced Cyber Defense(ACD)」の提供を開始したと発表した。

icon
ID&アクセスガバナンス管理ソリューションを名称変更、新機能も追加(EMCジャパン)

EMCジャパンは、ID&アクセスガバナンス管理ソリューションの「RSA Identity Management & Governance」に標的型サイバー攻撃や重要情報の流出機会を低減する新機能を追加するとともに、名称を「RSA Via Life...

icon
標的型攻撃対策ソリューションを、社外環境に対応するなど機能強化(EMCジャパン)

EMCジャパンは、標的型サイバー攻撃対策ソリューション「RSA Advanced SOCソリューション」を機能強化したと発表した。

icon
いま必要とされるITガバナンス、それを実現するGRCとは(EMCジャパン)

EMCジャパン株式会社は6月17日、セミナー「ITガバナンの実体と課題を知る~GRC最初の一歩から活用事例まで~」を開催。ITガバナンスの実態と課題を、海外の事例を含めて紹介した。

RSS

特集・連載

ピックアップフォト