サイバースパイ活動「NetTraveler」が再開か、標的型攻撃メールを確認(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

サイバースパイ活動「NetTraveler」が再開か、標的型攻撃メールを確認(カスペルスキー)

カスペルスキーは、ロシアKasperskyが8月27日に公開したリリースの抄訳として、サイバースパイ活動「NetTraveler」が10年を経て大幅にバージョンアップしたと発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は9月10日、ロシアKasperskyが8月27日に公開したリリースの抄訳として、サイバースパイ活動「NetTraveler」が10年を経て大幅にバージョンアップしたと発表した。このサイバースパイ活動は当初、40カ国で350を超える有名企業や政府機関を標的に攻撃を行った。Kaspersky Labでは今年に入り、ウイグルとチベットの活動家を標的とした、新しい暗号化方式のNetTravelerバックドアを利用した攻撃の増加を確認した。また今回の調査では、香港に7台、米国に1台のC&Cサーバを発見しているという。

今回の攻撃は、活動家への標的型攻撃メールが発端とみられている。そのメールには2つの添付ファイルがあり、ひとつは無害なJPGファイルだが、もうひとつのDOCファイルには、CVE-2012-0158のエクスプロイトが含まれており、同社ではこのファイルがMicrosoft Officeの簡体字中国語バージョンを使用するシステムで作成されたことを確認している。今回の攻撃で使用された検体と過去の検体では、難読化の目的で行ったと想定される、マルウェアのconfigファイルを隠すための変更が加えられていた点が異なっていた。攻撃に成功すると、NetTravelerは一般的な形式のファイルを盗み出す。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×