piyolog Mk-II 第2回「ウェブに、ファイルに、同時多発で発生した 改ざん騒ぎとCDNetworksへの不正アクセス」
「アンチウィルスソフトは死んだ」といったニュースが先月初めに話題になっていましたが、私たちにとってウィルス対策ソフトは必要な存在であることを今回の件で改めて思いました。
特集
特集
今回はこのCDNサービスを提供していたCDNetworksへの不正アクセスについて、今判明している内容を整理するとともに、このインシデントをどのように調査を進めていったかご紹介したいと思います。
● 相次ぎ発生した改ざんインシデント
5月27日夜、GMOペパボが運営するブログサービス「JUGEM」へアクセスするとウィルス対策ソフトが警告を出すといった報告が相次ぎました。警告が出た原因はJUGEMのJavaScriptに第三者がコードを追加し、これが実行されるとマルウェア等を配布するウェブサイトへ接続されるようになっていたためでした。4月28日に修正されたFlash Playerの既知の脆弱性(CVE-2014-0515)が悪用されており、それ以降に公開されたバージョンを使用していなければウェブサイトを閲覧しただけでマルウェアに感染する可能性がありました。
その後も改ざん被害を報告していたウェブサイトがいくつか確認されていましたが、騒ぎから一週間ほど経った6月3日にCDNetworksが同社のCDNサービス「ウェブ・パフォーマンス・スイート」が不正アクセスを受けたことを発表し、これにより同時多発的に改ざんインシデントが発生していたことが明らかとなりました。
CDNetworksによればCDNサービス全てが影響を受けたわけではなく…
※本記事は有料メールマガジンScanに全文を掲載します
ソース・関連リンク
関連記事
Scan PREMIUM 会員限定記事
もっと見る-
-
訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績
彼は英国王立協会のフェローでもあり、ニュートン、ダーウィン、ホーキング、チューリングが名を連ねる「知の殿堂」入りを果たしていた。
ピアツーピアシステムとハードウェアの耐タンパー性における草分け的存在である彼は、チップや銀行の暗証番号カードなどの安全な設計に長年取り組み大きな影響を与えた。そして、ATM におけるセキュリティ上の欠陥を公表するというアンダーソンの取り組みにより、世界中で ATM の設計が変更されることとなった。 -
ガートナー クラウドクッキング教室 ~ CCoE 構築の重要性
最後に、ハンキンス氏はクラウドセキュリティ全体像を戦略メニューとして図示した。上記で説明したソリューションやツール、各種フレームワークやプラットフォームが、機能や用途ごとに俯瞰できるものだ。この図は、ガートナーのクラウドセキュリティのコンサルティングの戦略ベースを示したものといってもよい。自社のセキュアクラウドを構築するときの「レシピ」として利用することができるだろう。
-
OWASP データブリーチ
幸いなことに、これらの履歴書の情報はほとんどの場合少なくとも 10 年前のものだが、それでも個人情報が多く含まれていることには変わりない。