インターネットの利用規制が進められるロシアで、「法人や個人のブログに関する規制」を含めたテロ対策の改正法案が、国家院によって採択された。このテロ対策強化法の改正法案は 2014 年 4 月 22 日、The State Duma(ロシア連邦議会下院)を通過したもので、これまでには言及されていなかった「ブロガーと呼ばれるインターネットユーザー」に関する新たな規制が追加されている。この規制により、1日に 3,000 人以上のユーザーからアクセスされるブログの管理者は、国のメディア監督機関 Roskomnadzor への登録と、苗字、イニシャル、メールアドレスの公開が義務づけられる。登録されたブログには、マスメディアと同等の法的制約と責任が課せられ、そこには情報の正当性の検証、閲覧可能な年齢制限の提示、プライバシーの保護、そして選挙の立候補者に関するプロパガンダの制限などが含まれている。さらに各ブロガーは、自身のウェブサイトに対して第三者が投稿したコメントについても責任を負う可能性がある。これらの規制を違反したブロガーは、個人で 1 万ルーブル から 3 万ルーブル(約 29,000 円から 86,000円)、法人で 30万ルーブル(約 86 万円)の罰金に処されることとなる。ロシアのオンブズマンや人権団体は、言論の弾圧であると激しく非難しているものの、上院もしくは大統領から停止されない限り、この法は 2014 年 8 月 1 日から施行される予定となっている。