日本の特定業種、業界を狙った「水飲み場攻撃」に注意を呼びかけ(ラック)

2013年10月9日(水) 18時54分
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今回確認された水飲み場型攻撃の仕組みの画像
今回確認された水飲み場型攻撃の仕組み
未知の脆弱性を悪用し、かつ、標的を絞った攻撃は、国内での発生の事例はほとんど確認されていないの画像
未知の脆弱性を悪用し、かつ、標的を絞った攻撃は、国内での発生の事例はほとんど確認されていない
株式会社ラックは10月9日、日本における水飲み場型攻撃に関する注意喚起を発表した。「水飲み場型攻撃」とは、攻撃者は不特定ユーザまたは特定のユーザ層(組織、業界、地域など)が閲覧するWebサイトを改ざんして不正なプログラムを設置し、閲覧された方に不正プログラムを配布するなどの被害を与えるもの。今回の発表は、日本において確認された水飲み場型攻撃の特徴と、その対処方法を整理することで、本攻撃に対する認知を高め、予防と事故対応に向けた注意喚起となっている。

同社では、いくつかの特徴的な水飲み場攻撃の事例を確認し、日本に対してのサイバー攻撃が新しい、より巧妙な手口で攻撃される局面に入ったとしている。今回確認された水飲み場型攻撃の特徴は、これまでの比較的大手のポータルサイトなどへのサイト改ざんを行うケースと異なり、閲覧するユーザ層が特定の目的で集まる中規模のWebサイトが標的となった。ユーザが閲覧するこのような中規模なWebサイトは大量にあり、また運営側の改ざん対策が不十分なケースもあることから、改ざんされたことの判別を難しくさせている。

また、改ざんされたWebサイトには、特定のIPアドレス範囲やドメインからの閲覧者からアクセスされた場合にだけ閲覧者に気付かれない形でウイルスを配信し、それ以外のユーザからアクセスされた場合にはウイルスを配信しない仕組みが組み込まれていた。これにより攻撃の発覚を遅らせ、攻撃者が攻撃対象とするユーザ層に絞って長期間攻撃を継続する意図があったものと推測している。さらに今回の攻撃では、マイクロソフトおよびセキュリティ関連企業も確認していない未知の脆弱性が悪用されていた。
《吉澤 亨史》

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