株式会社ラックは7月10日、同日に報道された「Googleグループ」における意図しない情報公開が行われてしまうリスクに関し、注意喚起を発表した。同社の顧客より問い合わせがなされ、本件が広く企業に対して情報セキュリティリスクにつながる可能性を認めたための発表となった。Googleグループは、企業内の業務においてメンバーとグループをつくり、インターネットを通して情報を共有できるサービス。ユーザが、メールやWebインタフェースを使って情報やファイルをGoogleグループ上に登録すると、その情報を複数の人で同時に閲覧することが可能となり、一種のグループウェア的な利用ができる。しかし、本サービスの利用登録した初期の状態では、すべての情報がインターネットに公開される設定となっている。本来の意味で、グループ内で閲覧者を限定して運用をする場合には、閲覧範囲の設定を正しく変更しなければならない。同社の調査においても、本サービスを使用している国内外の組織が投稿した情報に関して、意図せず「情報公開」に至っているケースが多数確認され、本件が深刻なリスクにつながっている。設定を確認、変更するには、Googleグループの設定画面の「管理」から「情報」をクリックし、「基本的な権限」の「すべてのユーザ」のチェックを外す。また、「アクセス権限」をクリックし、「トピックを表示」の「ユーザグループを選択」から「すべてのユーザ」のチェックを外す。さらに、「ディレクトリ」の「グループディレクトリ」の「ディレクトリにこのグループを表示する」のチェックボックスを外す。