2ヶ月にわたってGoogle Chromeのシェアが低下(米Net Applications) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

2ヶ月にわたってGoogle Chromeのシェアが低下(米Net Applications)

 調査会社の米Net Applicationsは2日(現地時間)、月例となっているデスクトップ向けブラウザの市場シェア2月分を発表した。Google Chromeが2ヶ月にわたってシェアを低下させている。

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 調査会社の米Net Applicationsは2日(現地時間)、月例となっているデスクトップ向けブラウザの市場シェア2月分を発表した。Google Chromeが2ヶ月にわたってシェアを低下させている。

 デスクトップ向けブラウザでは長いあいだ、インターネットエクスプローラ(IE)のシェアが低下し、その分だけChromeのシェアが増加する傾向が続いていた。しかし、最新の調査ではIEのシェア低下に歯止めがかかり、これまで順調にシェアを増加させてきたChromeの勢いに陰りが見られる。

 昨年10月ごろまではIEのシェア低下傾向が顕著だったが、それ以降は横ばいになっている。内訳を見るとIE9が昨年4月の2.53%から今年2月は12.6%と非常に伸びている。IE9はユーザーインターフェースや描画速度がライバルに追いついたとされ、評価が高い。ほかのバージョンは全てシェアが低下しているが、IE9だけでその低下分を埋めているかたちだ。

 一方、Chromeのシェアは昨年4月の12.53%から、12月には19.11%まで増加。しかし、今年に入って1月は18.94%、2月は18.90%と減少に転じた。Net Applicationsによると、Chromeは速度を向上させるためにウェブサイトを先読みするプリレンダリング機能があり、その影響でシェアを算出するデータに狂いが生じるという。そのため、最新の集計ではプリレンダリング分を差し引いており、シェア低下にはその影響もあるようだ。

 現在、Googleは個人情報の扱いなどの問題で逆風にさらされている。その発端といえるプライバシーポリシー変更の発表があったのは1月25日だが、問題が表面化したのはごく最近だ。したがってこの問題が今回のシェア低下に影響した可能性は低い。しかし、今後のシェアの推移が注目されることにはなるだろう。

IEのシェア低下に歯止め、対照的にGoogle Chromeのシェアは2ヶ月連続で低下

《山田 正昭@RBB TODAY》

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