2016.06.26(日)

2011年上期はSpyEyeの台頭が特徴、多層防御による早期対処を--分析レポート(ラック)

調査・レポート・白書 調査・ホワイトペーパー

株式会社ラックは11月16日、「JSOC侵入傾向分析レポートVol.17」を発表した。

本レポートは、同社のセキュリティ監視センター「JSOC(Japan Security Operation Center」が収集・分析を行った、2011年上期(1月~6月)におけるインターネットの脅威傾向をまとめたもの。JSOCの調べでは、特定のウイルスの沈静化により全体的なインシデント件数は若干の減少傾向が見られたものの、Webを閲覧することで感染を広げるドライブバイダウンロードや、巧妙な文面でメールに添付されたウイルスの実行を誘導する標的型の攻撃などにより、既存のウイルス対策だけでは防ぎきれない例が確認されている。また、このような攻撃を許してしまったのちに、SpyEyeに代表されるような情報窃取機能を持つウイルスの被害につながっていく。

レポートでは2011年上期におけるウイルス感染の検知傾向の特徴として、Microsoft Windows OSのシステムに感染するボット型ウイルスSpyEyeの台頭を挙げている。JSOCでは、SpyEyeに感染したホストからC&Cサーバに対して発生させる特徴的な通信を検知するJSOCオリジナルシグネチャを2010年6月より用意していた。特に2011年4月以降、検知件数が急増した。SpyEyeは感染ホスト上で取り扱われる情報の窃取に長けており、感染期間が長期にわたるほど危険性が増す。また、最新のウイルス定義ファイルが適用されているウイルス対策ソフトウェアでも検出できないSpyEye検体も数多く報告されているため、ウイルス対策ソフトウェアとネットワーク監視を組み合わせた多層防御により、万一の感染時には早期発見、早期対処を行うことが望ましいとしている。
《吉澤 亨史》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書 アクセスランキング

  1. 最新のOWASPアプリケーションセキュリティ検証標準の翻訳版を公開(JPCERT/CC)

    最新のOWASPアプリケーションセキュリティ検証標準の翻訳版を公開(JPCERT/CC)

  2. 攻撃者は防御側の対策を想定した上で攻撃している--J-CSIPレポート(IPA)

    攻撃者は防御側の対策を想定した上で攻撃している--J-CSIPレポート(IPA)

  3. 大規模DDoS攻撃が増加、ピーク時に289Gbpsを記録した例も--四半期レポート(アカマイ)

    大規模DDoS攻撃が増加、ピーク時に289Gbpsを記録した例も--四半期レポート(アカマイ)

  4. 2014年の個人情報漏えい、1件の大規模漏えいで人数、損害賠償額が大幅増(JNSA)

  5. 日本の閲覧数上位50のWebサイトのうち、15のサイトで脆弱性のあるOSを使用(マクニカネットワークス)

  6. ハッキングされたサーバー7万台以上のアクセス情報を取引、闇フォーラム「xDedic」の実態を公開(カスペルスキー)

  7. 医療機器におけるセキュリティ、現場では脅威の認識や対策意識に差(IPA)

  8. デジタル・ビジネスへの移行におけるサイバーセキュリティの重要性に言及(ガートナー)

  9. 自著を語る「サイバー・クライム」福森 大喜(ブックレビュー)

  10. 2015年第4四半期のクレジットカード不正使用被害、被害額は増加傾向(日本クレジット協会)

アクセスランキングをもっと見る

★★ ( FB ログイン可) 会員限定記事、週 1 回のメルマガ、人気ニュースランキング、特集一覧をお届け…無料会員登録はアドレスのみで所要 1 分程度 ★★
★★ ( FB ログイン可) 会員限定記事、週 1 回のメルマガ、人気ニュースランキング、特集一覧をお届け…無料会員登録はアドレスのみで所要 1 分程度 ★★

登録すれば、記事一覧、人気記事ランキング、BASIC 会員限定記事をすべて閲覧できます。毎週月曜朝には一週間のまとめメルマガをお届けします(BASIC 登録後 PREMIUM にアップグレードすれば全ての限定コンテンツにフルアクセスできます)。

×