デフコン旗取りゲーム、日本チーム参戦マニュアル (1) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

デフコン旗取りゲーム、日本チーム参戦マニュアル (1)

毎年夏にラスベガスで開催されるDEFCON名物のコンテスト「CTF」。「Capture the Flag(CTF)」という名称通り、用意されたシステムへの侵入を競う旗取りゲームだ。

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毎年夏にラスベガスで開催されるDEFCON名物のコンテスト「CTF」。「Capture the Flag(CTF)」という名称通り、用意されたシステムへの侵入を競う旗取りゲームだ。

その予選が2007年6月2日(土)正午から6月4日(月)正午 (日本時間)までの48時間にわたり開催された。世界最大のハッカーの祭典であるこのCTFの予選に、ハッカーの視点からぺネトレーションテストなどのサービスを行い、その技術力の高さに定評のある飯沼氏率いるサイバーディフェンス研究所の精鋭4名が参加した。

チーム名を「dumbtech」と名付けて大会に参加したこの4名は、果たして予選を見事突破してラスベガスの本選へと駒を進めることが出来るのか。Scan編集部は飯沼所長はじめ坂井氏、中村氏にインタビューし、大会の模様や出題された問題について詳しく聞いた。果たしてどんな問題がCTFに出題されるのだろう?



SCAN:
そもそもDEFCONのハッキングコンテストとは何なのですか?

dumbtech:
DEFCONは毎年行われるハッカーのカンファレンスですが、その中でいくつかの催し物があります。たとえばワイヤレスでどれだけ遠くから電波を拾えるか、とか缶のボトルをどれだけ早く凍らせることが出来るか、など何となく面白そうなことを競うイベントです。そしてそのうちの1つがハッキングコンテストであるCTFです。予選ではBinary Leetness、Forensics、Web Hacking、Potent Pwnables、Triviaの5種類のカテゴリーにそれぞれ5問ずつ課題が与えられます。この5題は難易度がばらばらで、解けると難易度順に500点、400点、300点、200点、100点が与えられる仕組みです。ですので、全問25問正解すると、7500点獲得出来ることになります。その問題なのですが、基本的には用意されたサーバを攻撃したり、与えられたファイルを解析することで解を得るんですね。たとえばBinary Leetnessの問題は、バイナリ解析です。バイナリファイルをリバースエンジニアリングして分析し、そのバイナリで使っているアルゴリズムとか暗号の鍵を探す問題が主です。ForensicsやWeb Hackingは言葉のとおりですね。Potent Pwnablesの問題は、サービスとして稼働するファイルが提供され、それを解析しながら実際にサーバを攻撃するような問題ですね。今年はおよそ160チームほどが参加したようです。そのうち本選に進めるのは上位7チームだけですから、狭き門ですね。

SCAN:
予選に参加するための手続きはどのようにするのですか?

●取材協力
サイバーディフェンス研究所
http://www.cyberd.co.jp/
ぺネトレーションテスト
https://www.netsecurity.ne.jp/product/s00331/

【執筆:SCAN編集部】

──
(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
《ScanNetSecurity》

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