独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は10月14日、株式会社ロックオンが提供するオープンソースのショッピングサイト構築システム「EC-CUBE」の脆弱性について注意喚起を発表した。EC-CUBEには、データベースを操作する際の処理の問題が原因で、SQLインジェクションの脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、EC-CUBEに保存されている個人情報が悪意あるユーザに漏えいしてしまう可能性がある。IPAでは対策方法として「開発者が提供する修正済みバージョンに更新する」こととしており、バージョンアップを呼びかけている。なお、本脆弱性の深刻度は「II(警告)」、CVSS基本値の評価では攻撃区分「ネットワーク」、攻撃条件の複雑さ「低」、攻撃前の認証要否「不要」、機密性への影響「部分的」、完全性への影響「なし」、可用性への影響「なし」としている。(吉澤亨史)http://www.ipa.go.jp/about/press/20111014.html