>>第 1 回から読む2011年08月復讐は第2ステージに入った。ここからが本番だ。エリカの間抜けなところをニュースにしてもらう。マスコミやネットで、バッシングしてもらうのだ。ちゃんとシナリオも考えてある。私はマギーと名乗ることにした。匿名でメールアドレスとTwitterのアカウントも取得した。Twitterから犯行声明を出してやる。たった今から個人情報を盗むことを「マギる」とみんなが呼ぶことになる。私はダウンロードした個人情報を東欧のサーバにアップした。無料のファイル共有サービス。ダウンロードのためのパスワードをTwitterでばらまいてやる。もちろんTwitterでつぶやいてもフォロワーがいなければしょうがない。あらかじめネットニュースサイトやマスコミ関係者をフォローし、リフォローしてもらっておいた。仕事でやってる連中は、フォローされると無条件でリフォローしてくれるから楽だ。私のフォロワーは現在千人ちょっと。スタートには十分な数だ。明日が終わる頃には、十倍以上になっているだろう。── これから、マギーがエリカをマギるよ。ってかもうマギった後なんだけどね。みんなの中に、PKPクラブの利用者はいないかな? エリカの間抜けな会員制オンラインゲームサービス。あっ、そういる。いるよね。私は、用意してきた文章をTwitterで流し始めた。最初は誰も気づかない。見過ごしているんだろう。── だって、このアカウントのフォロワーって、ネットニュースの人が多いから、取材のためにアカウントとっている人たくさんいると思うんだ。── あんたの名前やID、メールアドレス、パスワード。サーバにうpしといたから。ウソだと思ったら、このURL叩いてご覧。ほら、自分の名前あるでしょ。「マギる」ってのは個人情報を盗んでさらすこと。ちょっと、いいだろ。>> つづき