株式会社日立製作所ソフトウェア事業部は8月30日、同社のセキュリティ情報サイト「HIRT」において「HIRT-PUB11004:Windows XPにおけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性」を公開した。Windows XPには、コンピュータ間のTCP通信のパケット処理に問題があり、DoSの脆弱性が存在する。これはHIRTが2009年9月21日に確認したもので、マイクロソフトと調整を続けJVNに報告した。この問題が悪用されると、不正なTCPパケットを受信した場合にパケットのフラッディングが発生し、ネットワークに負荷を与える可能性がある。ただし、DoS状態は自律的に収束する場合もある。HIRTでは、Windows XPのファイアウォール、またはネットワークファイアウォールを使用して、影響を受けるポートへのアクセスを制限することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。(吉澤亨史)http://www.hitachi.co.jp/hirt/publications/hirt-pub11004/index.html